153: ◆sh9LE6ZD.AZt[saga]
2018/03/24(土) 02:14:42.88 ID:ILdDweI40
「貴公が【弱ろうと不干渉を貫かせてもらう】」
「構いません」
「それともう一つ。こちらが【用意する装備を買って貰おう】」
「……装備ですか?」
「使いどころが見つからず持て余していた物だ」
「まさか。鈍らじゃ……」
「物を見た後でもまだ鈍らと言うならば、それは貴公が未熟という証明になるな」
「どうしてそれを私に? 生憎ですが、領地の経済事情はあまり芳しく――」
「別に高く買い取れと言っている訳では無い」
「我は”使わないから”売っておこうと思っただけだ」
「………」
「持って来させるとしよう」
余程の物で無ければ、アエミリウス公もここまで言わない。
しかし、良い物であるなら自分で使わずどうして売りに出すのか。
……君は彼を訝しんだ。
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