136: ◆sh9LE6ZD.AZt[saga]
2018/03/20(火) 02:43:25.49 ID:U9WHqk/t0
君達は彼とその使用人に連れられ、1つの小さな部屋へと入る。
「ここは我の部屋だ」
「存外狭い部屋ですのね」
「…!」 (エルキナ! 馬鹿止めて!?)
「ほぅ?」
「く、口を慎むようにしなさい。エルキナ」
「失礼しました。つい口が滑って」
「……大変申し訳ありません」
「構わぬ。威勢の良さは当人の強さにも関る事だ」
「なんと寛大なお言葉」
「貴公も学ぶべきかもしれんな」
「ッ、それはその……」
「無理はせずとも良い。向き不向きは誰しもある故な」
アエミリウス公はゆっくりとした動作で椅子に腰かけた。
座るように促されたので、君は彼から見て斜め前の椅子を選ぶ。
……恐らく自分が気に入った物を使い込んでいるのだろう。
腰かけた椅子からはかなりの年月を感じる。
506Res/278.06 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20