1:名無しNIPPER[saga]
2018/03/03(土) 20:17:08.12 ID:UGevr1EQ0
ここは福島県喜多方市のあるラーメン屋さん。
10年前からこの地でラーメン屋をしている店主は、頭を悩ませていた……。
店主「うーん……」
バイト「どうしたんすか店長?」
店主「どうしたとこうしたものないよ! 全然来ないんだよ、客が」
バイト「そりゃこんな田舎だし、たまに地元の中高生やジジイババアたちが来るだけですもんね」
店主「たまに来る観光客もラーメン食ってさっさと喜多方から出ちまうし、だからこの小さな町は観光では人が呼べない。いくら喜多方ラーメンで有名でも、町そのものが潤わない」
バイト「そもそも泊まる旅館やホテルがないし、ネカフェもないから若い人がわざわざ遠くから来ませんよ」
店主「クソッ! 俺はラーメンの茹でなら喜多方市内で一番だと自負してるのに!」
バイト「どんなに美味くても食べに来る人がいなけりゃ廃れますよ。だいたいこの店、今どきホームページもSNSもないんだから、そりゃ遠くの人が知るわけないですよ」
店主「へっ、そうやって若いやつはすぐにネットだとかSNSとか言いやがる!」
バイト「そんなんだからこの店客を呼べないんすよ! 若い人が来てくれた方が良いに決まってんのに」
店主「ううっ……」
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2:名無しNIPPER[saga]
2018/03/03(土) 20:17:43.38 ID:UGevr1EQ0
バイト「んじゃ今日はもう客来ないから、俺上がりますよ」
店主「お、おう。明日もよろしくな」
バイト「あ、俺近々バイト辞めるんで」
3:名無しNIPPER[saga]
2018/03/03(土) 20:18:22.00 ID:UGevr1EQ0
その夜、市内にあるマクドナルドにて、
店主「くそ……若いバイトまで辞めて都会に流れちまう。俺の店はお終いだ、近々店を畳んで適当に親の仕事継ぐか」
4:名無しNIPPER[saga]
2018/03/03(土) 20:18:53.37 ID:UGevr1EQ0
こうして店主は、謎の青年に悩みを打ち明けた。
???「なるほど。自分のラーメン屋がお客さんが入らず、しかもバイトの若い店員さんも辞めてしまうんですね」
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