【バンドリ】氷川日菜「あまざらしなおねーちゃん」
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25:名無しNIPPER[sage]
2018/03/01(木) 08:55:03.81 ID:ueeqel/10
羽沢つぐみ「あれ? 日菜先輩に……紗夜さん?」
日菜(――そう考えていたあたしの考えはあっさりと打ち砕かれた)
日菜「あー……こんにちは、つぐちゃん」
日菜(よりにもよって……おねーちゃんと仲が良いつぐちゃんと会うなんて……)
つぐみ「はい、こんにちは。後ろにいるのは……紗夜さんですよね?」
紗夜「……っ」
日菜(あたしの後ろに隠れたおねーちゃんが小さく息を飲むのが聞こえた)
日菜(ちらりと後ろを見ると、自分の体を抱きしめるように組んだ腕が震えていた)
つぐみ「珍しいですね、紗夜さんが帽子被ってるのって」
紗夜「…………」
つぐみ「……紗夜さん?」
日菜(どうしよう、どうしたらいいんだろう)
日菜(おねーちゃんは固まっちゃって動けなくなってるみたいだし……)
日菜(ここは……逃げるしかない、よね……)
日菜(つぐちゃんには悪いけど、あとで訳を話せば分かってくれる……よね)
日菜「……つぐちゃん、ごめんね!」
つぐみ「えっ……!?」
日菜(あたしはつぐちゃんに一言謝って、おねーちゃんの手を取って走り出した)
日菜(しばらくしてから後ろを振り返ると、あたしに手を引かれるまま走るおねーちゃんと、かなり後方にポカンとした表情のつぐちゃんがいた)
日菜(それだけ確認すると、あたしは前を向きなおして交差点を曲がるまで走り続けた)
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