【バンドリ】氷川日菜「あまざらしなおねーちゃん」
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19:名無しNIPPER[sage]
2018/03/01(木) 08:51:33.89 ID:ueeqel/10

――病院への道――

日菜(リサちーから電話がかかってきたのは2月9日のお昼のことだった)

今井リサ『あ、もしもし、ヒナ? 今大丈夫?』

日菜「うん、大丈夫だよ、リサちー」

リサ『ごめんね、学校休んでるとこ……風邪?』

日菜「あー、うん、まぁ……」

リサ『珍しいね、ヒナがそんな言い淀むなんて』

日菜「あはは、千聖ちゃんにも同じこと言われた」

日菜(空元気で笑ってみた。きっとリサちーはこんなのすぐに見抜いちゃうんだろうな)

リサ『……本当に大丈夫? 悩みとかあるなら聞くよ? 話すだけでも楽になることってあるからさ』

日菜(……やっぱり、思った通りだよ) 

日菜(リサちーくらい周りに気配りが出来れば……おねーちゃんに面会謝絶なんてされなかったのかな)

日菜(門前払いなんてされないで、今日もおねーちゃんに会えたのかな)

日菜(……そうだよね)

日菜(あたしも人の気持ちがしっかり分かれば、おねーちゃんを救ってあげられたんだろうな)

日菜(リサちーの優しさは嬉しいけど……心に刺さるよ)

日菜「大丈夫……かどうかで聞かれると大丈夫じゃないけど……へーきだよ」

リサ『絶対へーきじゃないでしょそれ!』

日菜「へーきへーき。リサちーの用事って、多分おねーちゃんのことだよね?」

リサ『そうだけど……今はヒナの方が心配だよ』

日菜「ん、ありがと。そう言ってもらえるだけであたしは嬉しいよ。それにね、あたしがちょっと『るんっ♪』てしてないのはおねーちゃんが関係してるからさ」

リサ『……また喧嘩した、とか、そういうのじゃないよね』

日菜「うん、まぁ……」


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