2:名無しNIPPER
2018/03/01(木) 04:21:43.49 ID:ryKMvAmv0
『仕事相手の家にお呼ばれして思いのほか話が弾んでしまい帰れなくなりました、明日の夕方には帰るのでそれまでの食事は冷蔵庫のありものを使って作って下さい』
最低限の要件のみを記した短いメールがルビィの元へと届いたのは十六時を少し過ぎた頃だった。両親は基本、娘達への連絡を携帯の触る頻度の多いルビィに大体の場合送る。同時に送っても返信が早いのは妹の方で、ダイヤが気付くのは数時間経ってからの事がほとんどだった。
ダイヤ「そう、分かったわ」
ダイヤは短く返事をした。別段、家に厄介事は無い。掃除も、洗濯も急いで済ませてしまわねばならないほど溜まってはいない。やらなければならない事があるとすればそれこそ、二人分の夕食を作るくらいのものだ。
そんなことを考えていると、ルビィがまだ話があると言わんばかりにこちらを見つめて来る。
ルビィ「それでね…お姉ちゃん…」
ダイヤ「何……?」
ルビィ「あの……その……」
はっきりしないルビィの態度に疑問を浮かべていると…ルビィは一呼吸おいて、おずおずと後ろ手に持っていたそれを取り出して見せた。
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