ダイヤ「いつもと違ういつもの日」
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14:名無しNIPPER
2018/03/01(木) 04:31:44.08 ID:ryKMvAmv0
「はぁ……全く…」

居間に戻ったダイヤは溜息をついた。戻って来て見たのは毛布に包まり、すうすうと寝息を立てる妹の姿。寝ぼけ眼になっていたルビィを見た時点で半ば予想していたことだった。
こうなったら梃でも起きることは無い、長年同じ屋根の下で住んでいる以上、分かりきったことだった。

ダイヤはカップに入った二つのココアを時間を掛けて飲み干すとテレビの電源を消し、電球の紐を引いて部屋の照明を落とした。ルビィの被っている毛布に潜り込み、三割方が自分の体に掛かるようにする。居間で寝る横着をしても、両親が帰ってくるまでに起きられるだろう。

明日朝起きて朝食を作った後昼前からまた見始める。そうすれば両親が帰ってくる前に残る全て、最後まで見届けることが出来るはず。そんな算段を立てて目を瞑り、微睡みの中に溶け込むことにした。

そう遠くない日にこの日常は形を変えるかもしれない。もしかしたら、もう訪れることはないかもしれない。
でもとりあえず明日はまだ、楽しく続きそうだ。



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