ダイヤ「いつもと違ういつもの日」
1- 20
13:名無しNIPPER
2018/03/01(木) 04:29:50.35 ID:ryKMvAmv0
日付が変わるころ、既にテレビの前に座り始めてから三時間が経過していた。それでもこのディスクには五時間超の映像が収められており、未だ折り返し地点だった。
始まりから常に二人は目を輝かせて映像に見入っていた。画面の中では徹頭徹尾、十二分なパフォーマンスが披露されていた。声援の声も出したかったが夜分なので二人は控えざるを得なかった。
映像を一時停止し、手を組んで腕を伸ばして固まった体をほぐす。普段ならとうに寝ている時間だけあって、少し眠気を感じていた。


「温かい飲み物でも入れましょう……何がいい?」
「…………ココアがいいな」

妹の注文を聞き、毛布をルビィに羽織らせるとダイヤは台所へと向かっていった。
時計の針が頂を差し、畳の間に似つかわしくない軽快な音が部屋に鳴り響いた。外では小雨が降り始め、乾いた水の匂いがするようだった。



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
17Res/10.49 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice