【ミリマス】P氏、海美を抱きしめ腰痛になる
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6: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2018/03/01(木) 01:58:06.61 ID:oJjJsh0zo

こういう時、他者からの手助けを期待できない一人暮らしというのは辛い。
炊事、洗濯、部屋掃除。P氏は持ち帰った資料の整理だってしなくてはならなかった。

メールのチェックだってある。録り溜めたテレビ番組を消化する必要だってあった。

彼が休みの間にやらなければならないことは山とあるが、
その為には痛みをおしてでも腰を動かす必要もまたあったのだ。

けれども少しでも動けば腰が痛む。
痛いのは嫌だ。痛むのが嫌だから動きたくない。

結果、P氏はベッドの上から何処へも動くことができないし動かない。

立派なダメ人間の誕生だ。

今となってはリモコンを取りに起きることすら億劫で、チャンネルを変えることのできない
つけっぱなしのテレビは毒にも薬にもならぬ相撲の取組を安部屋の中に流していた。

おのれ、天下のNHK。

次にP氏はやるかたのない気分で手元のスマホに目を向けた。

それまで二時間近くものあいだ彼とネットの海をクラゲのように漂っていた相棒の充電は残り少なくなっている。

心許ない。充電器はどこか? あった、部屋の隅に存在するコンセントに刺さったままである。

しかしベッドから充電器までの間には千里と言わぬ隔たりが。

これが体調も万全な普段の氏ならば軽やかなステップでその距離を大股のうちに渡っただろう。

だが今は腰が物を言わぬのだ。

僅かにでも体重を支えたが最後、ガラス細工のように繊細な腰骨は無惨にも砕け散ってしまうことが予想できた。


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