3: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2018/03/01(木) 01:51:45.57 ID:oJjJsh0zo
大の大人が痛みに涙するのは随分と格好悪いことだ。
だが、そう悟った瞬間に氏は驚くほど冷静になっていた。
荷物のことは諦めよう。
俺が怪我をするのも仕方がない。
けれどもだ。
抱えていた荷物の代わりに飛び込んで来た相手を傷つけるのだけはよくないな、と。
大体ここは劇場だし、相手は女の子なのだし、
そうなると十中八九この少女は、P氏の知り合いであるアイドルの誰かということに。
骨折なんてされちゃ"コト"だ。
そう思ったP氏は自分をクッションにするためにその子の体を抱きしめると――そのまま下へ一直線。
一足先に落下していた段ボールから飛び出しているファイルや書類、
広告といった紙の山の上へと背中から落ちて行ったというワケだ。
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