最原終一の事件簿
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8:名無しNIPPER[sage saga]
2018/02/27(火) 14:46:16.94 ID:BtYFcBoE0
――赤松楓について

・三日前、赤松楓は被害者と会う約束をしていた。彼のプロデュースを受け、ピアノのコンサートを開催する予定があり、その打ち合わせとしてこの館で会うはずだった。

・しかし、彼女は「約束の日に被害者とは会えなかった」と供述している。以下は赤松楓の供述を抜き出したものである。

「三日前の午後4時頃、私は確かにあの屋敷に行きました。でも、チャイムを鳴らしても誰も出て来なくって……田所さんの携帯電話に連絡をしたんですけど、それも繋がらなかったんです」

「人気のない山の中だし、外はどんどん暗くなって来るし……申し訳なく思ったんですけどこのままじゃ不味いと思ったので、来る時に使ったタクシーにもう一度連絡を取って、街に引き返しました」

・被害者の所属事務所も赤松からの連絡を受けており、そこから彼の行方不明が発覚した。

最原「……って、所だね」

王馬「つまり被害者は、赤松ちゃんと会う為にこの屋敷にやって来た。そこで何者かに地下室で殴られて、そのまま監禁されちゃったって訳だ」

最原「警察はその犯行を行ったのは赤松さんだと疑っている。確かにそう考えるのが自然かもしれないけど、決定的な証拠が無い以上は早計だと言う他無いよ」

王馬「って事はさ……もしかしたら何かあるのかもしれないよ? 赤松ちゃんを犯人だと断定する、とんでもない証拠がさ……!」

最原「………」

王馬「……ねえ、もしも本当に赤松ちゃんが人殺しだったらどうする? 最原ちゃん、現実を受け止められる?」

最原「ありえない、絶対に。赤松さんは人を殺す様な人間じゃ無い」

王馬「わっかんないよ〜? 俺も最原ちゃんも、赤松ちゃんの全てを知っている訳じゃあ無い。もしかしたら、赤松ちゃんも何か秘密があったりして……!」

最原「……それでもあり得ない。赤松さんは、人殺しなんか絶対にしない」

王馬「………」


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