最原終一の事件簿
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36:名無しNIPPER[saga]
2018/02/28(水) 21:42:57.08 ID:jvD/82DV0
白石「な、な、な……!? 何を馬鹿なことを!? 私が犯人だと!? そんな事、ある筈が無い!」

春川「でも、状況証拠は全てアンタが犯人だと指し示してる! 観念しなよ、白石!」

白石「そ、そんなもの、あくまで状況証拠だ! 私が犯人だと言う証拠は無いし、そもそも私はこの屋敷に来るのは久しぶりで……」

真宮寺「おっと、その嘘は通りませんヨ。あなたはごく最近、この屋敷に来た事がある筈サ。じゃなきゃ、あの行動はおかしすぎる」

白石「お、おかしい行動……?」

真宮寺「……僕たちが渡辺さんに食堂で話を聞いていた時、あなたは彼女にホットミルクを飲ませようとしていた……彼女を落ち着かせる為にネ」

白石「そ、それの何処がおかしいんだ? 人を落ち着かせる為に温かい物を取るのは、ごく自然な行動なはずだ!」

真宮寺「違う、違う、そこじゃあ無いんですヨ……僕が疑問に思ったのは、『この屋敷に久々に来るあなたが、何故冷蔵庫の中に牛乳があると言う事を知っていたのか?』という点なんです」

白石「っっ!?!?」

真宮寺「……この屋敷を久しぶりに訪れ、食器類の在処も把握していないあなたが、何故冷蔵庫の中身を知っていたんですか? ……ああ、念の為に冷蔵庫の中身を事前に調べていたと言う言い訳は通りませんヨ? あなたは、明らかに丁寧に接している渡辺さんに対して、『何時買って来たか分からない牛乳』の賞味期限も確認しようともせずにそれを勧めたんです。まるで、冷蔵庫の中に入っているのは、つい最近買って来たばかりの飲み物だって知っている様にネ……!」

白石「う、う……」

真宮寺「……殺人事件の起きた場所で何の関係の無い食堂の冷蔵庫の中身をピンポイントで調べると言うだけもおかしいのに、まさか中の牛乳の賞味期限までつぶさに調査していたなんて事……ありませんよネ?」

最原「これは、最初の調査の時には発見出来なかった田所さんのレシートです。避妊具と一緒に落ちていたのを僕が発見しました。これには、ワインと牛乳をパーキングエリアで購入したことが記されています」

真宮寺「……あなたは知っていたんでしョ? この屋敷にある牛乳が、三日前に田所さんが購入した新しめの物であると言う事を……何故なら、自分もその場に居たからネ」

最原「先ほど真宮寺くんが指摘した行動とこのレシート、そして手帳に書いてあったWの文字があなたと田所さんが一緒にこの場に来たことを証明しています!」

春川「もう言い逃れは出来ないよ! 自分の罪を認めなっ!」



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