男「高度文明の異世界で動物園の檻に入れられた俺」
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6: ◆YySYGxxFkU[saga]
2018/02/26(月) 21:21:38.14 ID:7el1lKnK0
男(とはいえ俺も起きる義理はないので、その声を無視して寝る)
男(寝ている姿も愛らしいのかは分からないが、興味深そうに見ているやつはいるしな。それにああいう子供の駄々は長く続かないものだ)
男(俺の予想通り数分後には檻の前は静かになり、俺の徒然とした思考も睡魔に襲われて溶けていき、真っ昼間から惰眠をむさぼる。)
男(チリン、チリンと次に起きたのはベルの音によってだった)
男「ふわぁ……ぁっ……よく寝たな」
男(ベルが鳴れば食事の合図。つまり夕食の時間ということだろう)
男(夕食は唐揚げ定食だった。これも俺の好物だと分かったときからよく出てくる)
男(付け合わせにはサラダがあった。俺の健康状態はかなり気を付けられていて、肉や揚げ物ばかりで栄養が偏らないように野菜も度々食べさせられる)
男「昼も夜も当たりなメニューだったな。今日はいい日だ」
男(俺は残さず食べ終わる)
男(しかし、異世界人がこうも人間の好みに合わせた食べ物を出せるとは。……ああそっか、おそらく俺以外にも飼われている人間はいるんだろうな。そうやって蓄積されたノウハウから俺を飼育しているんだろう)
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