女「――痴漢をやめてくださいと言ってるんです!」男「私は痴漢ではない。変態だ」
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名無しNIPPER
2018/02/24(土) 17:22:21.61 ID:WinSanok0
集合体A「広大な宇宙、138億年たった今も拡大していく宇宙にとって我々とは何とちっぽけなもの何だろうか」
集合体B「宇宙にとって私たち、いえ私という存在を形づくっているように見える物体の集合体の儚さ……」
集合体C「ちっぽけ、ち〇ぽけ、ち〇ぽの毛。いひひひひ」
(集合体A→ちっぽけなものA)
(集合体B→ちっぽけなものB)
(集合体C→ちっぽけなものC)
ちっぽけなものA「わかっただろう。私が痴漢行為をしたかどうかなんて、絶大なる宇宙においてさしたる問題ではない。真に大事なこととは何か。それに気づく瞬間から全ては始まるのさ」
ちっぽけなものB「その通りですね。私間違ってました。ちっぽけなものが勝手に作り出した罪の意識なんて、もっとちっぽけなものだということを」
ちっぽけなものC「だ、誰の何がちっぽけやって、やかましいわ」
ちっぽけなものD「あのー、すみません」
ちっぽけなものA「こう考えると、汚れ切った世界というのも悪くないのかもしれませんね。幾分か世界が美しく見えてきませんか」
ちっぽけなものB「安月給だとか、結婚だとか、そんなものに縛られてるから世界は狭かったのですね」
ちっぽけなものC「ねぇねぇ、知ってた? 俺ってぇ、Bカップもあるんだ。男なのに。凄くない?」
ちっぽけなものD「ちょっといいですか」
ちっぽけなものA「世界は一つ、一つはせk……はい、なんでしょう」
ちっぽけなものD「私(わたくし)、こういったものでして」
そういってちっぽけなものな、ただ識別するためだけに「ちっぽけなものD」と名付けられた、生物学的に言えば霊長類のオスが一枚の名刺を差し出した。
ちっぽけなものD「後ほど、私と一緒に来てくださいますか。証拠の映像を収めておりますので、言い逃れはできないと思います」
ちっぽけなものB「なんと書いてあるのですか。私にも見せていただけませんか」
立ち尽くすちっぽけなものAの手に残された名刺を除きこむと、肩書の欄には弁護士と印字されていた。ちっぽけなものAのかたわらでちっぽけなものAの手がちっぽけなものBである私の臀部をまさぐる映像と思しきものが見えた。
ちっぽけなものD「この映像がある限りいつでもあなたを「ちっぽけなもの」でも「変態」からでも「痴漢犯罪者」に引き戻すことができるのです。ちっぽけなものなモノであると同時にあなたはただの痴漢犯罪者なのです。あなたの演説は素晴らしいものでしたが、続きは朝廷でお聞かせいただければ幸いです」
宇宙から見ればちっぽけなものかもしれない。だけれども結局は自分という世界からでしか、物事は理解できないのであれば、自分というちっぽけなものも無碍には決してできるはずがない。
(ちっぽけなものA→痴漢犯罪者)
(ちっぽけなものB→女)
(ちっぽけなものC→若者)
(ちっぽけなものD→弁護士)
痴漢犯罪者「……わかりました。すみませんでした」
女「あれ、なにがあったのかしら」
弁護士「では、おりましょうか」
3人は静かに、次に停車した駅で降りていった。
こうして、あるいつも通りの日常の、ありふれた物語は何事もなかったかのように幕を閉じた。
若者「そういや、なんであの弁護士は映像をとってたんだろう……」
〜FIN〜
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