10: ◆0vdZGajKfqPb[sage saga]
2018/02/24(土) 01:05:21.96 ID:d89W1gDH0
気づかれてしまった。二週間前にも、ライブ以上の首元のリボンを結んでもらっているのだ。
密かに、みくに勇気をくれていた行動。秘密の儀式。
「……そんな顔するなよ。別に、もうしないとかじゃないんだから」
「え、ホントに?」
「嘘ついてどうする。大事な儀式なんだろ」
片手のコーヒーを手渡し、プロデューサーはみくの頭を撫でる。あたたかい手のひら。
「うん……ありがと……」
顔をまともに見ることもできず、みくはうつむくしかなかった。
プロデューサーは何か納得したのか、猫の代わりにみくの隣に腰かけた。
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