37:名無しNIPPER[saga]
2018/04/06(金) 19:01:42.42 ID:8JusKlRY0
理樹(恭介達と相談_____実際は独り言という事になる_____して脱出は夜ということになった。恐らく一人で脱出を考えようとすればあせって今からでも暴れていたんだろうが、奇妙なことに自己が生み出した他人というのは僕にとって究極の客観視となった)
理樹「………」
小毬「ねえ理樹くーん」
理樹(いや、実際にはもういない彼らの思考を正確に読んだ超人的なシミュレーションゲームをしていると言った方がいい)
小毬「理樹くん?」
理樹「あっ、ごめん。なに小毬さん?」
理樹(こうして小毬さんと会話しているのも現実ではなく僕の妄想……なんだか本当に奇妙な感覚だ)
小毬「うん。少し気になってまして」
理樹「なにが?」
小毬「理樹君、また自分を責めたりしてないかなって……誰だってあんな事があったら……」
理樹「大丈夫。大丈夫だよ小毬さん。もう頭はスッキリしてる。確かに馬鹿なことはしたとは思ってるけど今は脱出のことを考えたいからね。後悔なら全部終わったあと、好きなだけすればいい」
小毬「そっか………」
理樹(本当のところを言うとまだ燻りはあった。だが、例え空想の人間相手でもそういう事は口に出し難い。頭でそう考えているのと独り言でも口に出してみるのとでは実際大きく違うものだ)
理樹「……そうだ。ねえ小毬さん」
小毬「?」
理樹「今どんな柄のパンツ穿いてる?」
小毬「なっ!!!」
理樹(小毬さんは一瞬にして顔を真っ赤にさせた)
小毬「り、理樹がすけべさんになった〜〜!!!」
理樹「うっ……」
理樹(小毬さんは刺さる言葉を残すとパタパタと開いた扉のずっと向こうへ去っていった。)
理樹「やっぱり実際に話しているようにしか感じないな……」
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