37:名無しNIPPER[sage saga]
2018/02/20(火) 01:14:48.74 ID:PoruoH2d0
(ここからサーバルちゃん視点)
静かな木陰の下。
私は肌を撫でる風と、木の葉の隙間で揺れ動く光を感じて、うとうととまどろんでいた。
そんな私の頭に、こつんと何かがぶつかって落ちる。
「…………んみ?」
声に誘われるように目を開けると、かばんちゃんがにこやかな顔をして座っていた。手を後ろに回して、何かを隠しているように見える。
「サーバルちゃん。これ、なーんだ?」
私が起きたのに気づくと、かばんちゃんは隠していた手を私に見せた。
かばんちゃんの手元にあったのは……
「かみひこーき?」
私の目に微細な輝きが戻ったのを見て、かばんちゃんは楽しそうに言った。
「これで一緒に遊ばない?」
「かばん殿ー!」
「たくさん作ってきたっスー!」
聞き覚えのある声にはっとして見ると、湖の奥からビーバーとプレーリードッグがたくさんのかみひこーきを抱えてこっちに向かって来ていた。
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