35:王道大好き ◆v.O0B1pY4E[saga sage]
2018/02/19(月) 17:26:29.06 ID:CXKPQqLlo
ボク達は町にやって来た
町のみんなは暗い雰囲気で仕事している
「これが人間の町ですの?
魔族の町の方がよさげですが」
パープルはがっかりしたような表情を浮かべる
「…ボクの村の方がよさそう、なんだこの雰囲気は」
ボクもがっかりした
「せっかくメダル1万枚持ってきたのに、使う気なくすな…」
「メダル?」
あぁ、魔族には分からないか
「人間の通貨だよ。
10枚ぐらいでリンゴが1つ買える」
リンゴが1000個買えるお金を、今ボクは持っている
ボクはへらへらした微笑みを浮かべた
「(…人間もやっぱりお金を持ってると、へらへらするんですわね)」
「せっかくだしリンゴ買おう」
ボクは走って果物屋に向かった
「リンゴ1つちょうだい!」
果物屋の店主は暗い表情で言った
「メダル30枚だよ」
「たかっ!!」
驚いた、そんな高いリンゴ聞いた事がない
「物価の3倍、ですか?」
優雅に歩きつつも、ボクにすぐ追いついたエメラルドは、訝しげな表情を浮かべる
「税率200パーセントだからね、20枚は税金さ
買うかい?」
「まぁ、買うよ…」
お腹空いてるしね
「2つちょうだい。」
ボクはメダルを60枚出した
「1つでは?」
「君の分も」
ボクはパープルに微笑みながらそう言った
パープルは顔を赤くした
「か、かっこいい、惚れてしまいそう
でもダメですわ、人間と魔族、そもそも年齢差とか性別とか
いえいえ、種族の差をなくすための今回の旅で…わたくしは腐女子で有名でしたし」
…意味が分からないことも混じってるけど、聞かなかった事にした方がよさそうだね
ボク達2人はリンゴにがぶりついた
「うまい!どう?パープル…」
「エメラルドのリンゴ、すごくおいしいですわ!」
なんか卑猥に聞こえるよ、パープル。
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