27:王道大好き ◆v.O0B1pY4E[saga sage]
2018/02/19(月) 11:24:11.22 ID:CXKPQqLlo
「話は終わりです…貴女を殺しますわ。
人間を殺せば殺すほど、あの世の娘は喜びますの」
そう言いながら、パープルは狂ったような微笑みを浮かべる
「もうやめよう、こんなのなんか違うよ
おかしいよ、こんな世界」
正義も悪もない、ただただ狂ってる気がした
「都合のいい事を、あなたはわたくしの部隊の仲間をみんな殺したでしょ。
もう、どちらかが死ぬまで終わりませんわ」
パープルは構える、魔法を撃つ気だ
くらえば、死ぬだろうな。
ボクは服を脱いだ。
さらしと、女の子なら普通ぐらいの胸があらわになる
「え?女…」
パープルは動きを止める
「ボクも娘なんだ、親を魔族に殺された」
「え?」
パープルはあ然とした表情を浮かべる。
パープルの中でも、ボクと同じように世界が逆転しているんだろう
「もうやめようこういうこと
何か方法を探そうよ、こんなことがなくなる」
「だ、ダメです!
人間に娘は居ませんわ、貴女を殺す。」
そう言いながらも、構えた手から魔法は出ない
ボクはパープルに近づく
「来ないでください!」
「大丈夫」
ボクはパープルを抱きしめた
「復讐で狂うなんて、つらいでしょ?
もうやめていいんだよ、人間も魔族も同じなんだから」
パープルは全力で泣いた、大人らしくなく大泣きした
「本当はみんな同じだって、分かってましたわ!
でもでも、娘が人間に殺されてて、復讐するしか…」
「分かるよ、ここで君と話さなければ、ボクも同じだった
だけどここで君と話すことができた、だからなんとかしよう
こんな悲劇をもう起こさないように、頑張るんだ。方法は分からないけど」
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