本当の英雄のお話
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11:王道大好き ◆v.O0B1pY4E[sage]
2018/02/18(日) 23:26:49.27 ID:o1pu3v4Zo

「話は終わりです…貴女を殺しますわ。
 人間を殺せば[ピーーー]ほど、あの世の娘は喜びますの」

そう言いながら、パープルは狂ったような微笑みを浮かべる

「もうやめよう、こんなのなんか違うよ
 おかしいよ、こんな世界」

正義も悪もない、ただただ狂ってる気がした



「都合のいい事を、あなたはわたくしの部隊の仲間をみんな殺したでしょ。
  もう、どちらかが死ぬまで終わりませんわ」

パープルは構える、魔法を撃つ気だ
くらえば、死ぬだろうな。



ボクは服を脱いだ。
さらしと、女の子なら普通ぐらいの胸があらわになる

「え?女…」

パープルは動きを止める



「ボクも娘なんだ、親を魔族に殺された」

「え?」

パープルはあ然とした表情を浮かべる。
パープルの中でも、ボクと同じように世界が逆転しているんだろう



「もうやめようこういうこと
  何か方法を探そうよ、こんなことがなくなる」

「だ、ダメです!
  人間に娘は居ませんわ、貴女を[ピーーー]。」

そう言いながらも、構えた手から魔法は出ない



ボクはパープルに近づく

「来ないでください!」

「大丈夫」

ボクはパープルを抱きしめた



「復讐で狂うなんて、つらいでしょ?
  もうやめていいんだよ、人間も魔族も同じなんだから」

パープルは全力で泣いた、大人らしくなく大泣きした

「本当はみんな同じだって、分かってましたわ!
  でもでも、娘が人間に殺されてて、復讐するしか…」

「分かるよ、ここで君と話さなければ、ボクも同じだった
  だけどここで君と話すことができた、だからなんとかしよう
   こんな悲劇をもう起こさないように、頑張るんだ。方法は分からないけど」


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