10:名無しNIPPER[saga]
2018/02/19(月) 01:33:56.26 ID:PL9Xl9Ik0
「かしこまりました! 少々お待ちくださいませ」
ぺこり。またもや擬音が聞こえそうな仕草で頭を下げて、彼女はキッチンに向かっていった。
ほぇぇ、何か落ち着かないな。ついきょろきょろ店内を見まわしてしまう。
客もまばらな店内は、同世代の大学生風と、年齢高めのおじさん層で構成されていた。同世代は俺と同じオタク感満載のやつで、おじさんは女の子にデレデレしてる。
そう言う意味でいえば、俺は両方の要素を兼ね備えたハイブリッドなのでは?!
「はーい、ご主人様。お帰りなさいませ。初めてのお帰りですか?」
ユイちゃんとは違う声が聞こえてそちらを向けば、スラっと伸びた足にグラマラスな体系の茶髪のお姉さんが立っていた。
子供のころ、こういう「大人のお姉さん」に憧れてたなぁ。
「おーい、こんにちは。聞こえてます?」
ついついその体……いや美貌に目を奪われてしまっていた。危ない危ない。
「ああ、はい、もちろんですとも。こんにちは」
「本当に〜? 初めまして、ですよね?」
「二回も聞かれなくても初めましてですよ」
苦笑いしながらちゃんと聞いてたアピールをしてみる。
「あ、本当に聞いてた。ではでは改めまして、ミヤビと申します。お帰りありがとうございます」
「どもども初めまして。えーと……」
こういう時、何て名乗ればいいんだろうね。本名名乗るのって何か恥ずかしくない?
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