【安価】京太郎「派遣執事見習い高校生?」いちご「その45じゃ」【咲-Saki-】
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274: ◆t2KkLw8Fc7QA[saga]
2019/05/02(木) 16:10:02.13 ID:dop3vfBI0

京太郎「っ――と、とんでもありません! どうか頭を上げてください、お願いします!」

神代父「うむ、すまないな……こんな大人に頭を下げられても、心苦しいばかりだろう。これは、私たちの自己満足に過ぎない」

神代父「ここからは、少し建設的な話をしよう……私たちが今日、このような場を設けたこと、少し急に思わなかったかな?」

京太郎「そう、ですね……言われてみれば。ただ、俺と小蒔先輩の記憶が戻ったことを知られたのであれば、遅かれ早かれ動かれたのではないかと」

神代父「ふむ、話が早い……そう、君らの記憶が戻ったことが、すべてに起因すると言える。が、これでも少し、時間のかかったほうでね」

神代父「あの事故の日より、神代と須賀の間には亀裂が入ったわけだが、それは宗家の本意ではなかった」

神代父「だが、そうせざるを得ない理由があった……そこで双方の宗家は、まず分家の掌握に尽力することにした」

神代父「宗家の失脚を目論む、いわゆる反乱分子を燻りだし、掌握し、場合によっては――」

石戸父「ゴホンッ」

神代父「……うむ、まぁ、それはさておいて……要するに、宗家主導にて統制を取れるよう、今一度引き締めにかかっていたわけだ」

神代父「それには多大な時間を要したわけだが……それを果たさんとした目前、君らの記憶が戻ったわけだな」

神代父「そのことは、連中も知ることとなり――思わぬ事態に浮足立ったことで、連中にも隙が生まれた。おかげで、よりスムーズに事は運んだよ」

京太郎「はぁ……それは、おめでとうございます……?」

神代父「ふふ、ピンと来ないかな? まぁ、直接には君に関わりのないことだ。だが、その件に関わり、重大な失態が発覚した……わかるかな?」

京太郎「んー……俺にわかる範囲で、重大な――あっ! この前の、石碑の!?」

神代父「ご明察だ。あれの管理を務めていたのは、反乱分子の主犯となる力を持った分家でな。対処が遅れれば、家の取り潰しだけでは済まされない」

神代父「その危機を、自分たちが貶めた少年に救われたとあっては、もはや立つ瀬はない……彼らの発言権、影響力は地に落ちたも同然だ」

京太郎「……救われたってことは、やっぱり被害はださずに済んだってことですよね? 一応、そう聞いてはいるんですけど……」

神代父「うむ。迅速な対応ができたおかげでね……今後は宗家の管理にて、厳重に監視することになるだろう」

神代父「君のおかげで被害はなく、今後、被害をだすこともないはずだ……本当にありがとう」

京太郎「そう、ですか……はぁ、よかった……」

神代父「まず気にするのは、周囲の被害か……ああ、まったく……須賀のご老公、実に慧眼であらせられたな」

京太郎「?」

神代父「いや、その心根が素晴らしいと思ってね……さて、話を戻そう」



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