3:名無しNIPPER[sage]
2018/02/14(水) 23:29:05.62 ID:ZHvlmj8j0
「全く、キミのそういうところが気に食わない。言いたいことはたくさんあるが、今は早く仕事を終わらせてくれ」
そう言いながらこちらに背を向け、机に寄りかかる。なんというか、彼女なりの励ましだろう。わかった、とだけ返事をしてから仕事を再開する。
キーボードを叩く音だけが室内に響く。飛鳥は机に寄りかかったままだ。不思議な空間が広がっていたが、彼女がそれを良しとしているのであれば、僕も良しとした。
程なくして携帯のバイブが鳴った。自分の携帯を確認しても特に通知はなかった。ということは彼女のだろう。見上げるとちょうど携帯を確認しているところだった。
「それじゃあボクは帰るから。無理しない程度に」
背を向けながら心配してくれる飛鳥はやはり面倒だ。それが彼女の良いところでもあるんだけども。
「わかってるよ、飛鳥も気をつけてね」
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