【咲-saki-】久「いくわよ…咲、憧、穏乃、淡」
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97:名無しNIPPER[saga]
2018/02/21(水) 18:11:41.26 ID:uOioiQnP0

咲と憧の間に会話がなくなり、温泉の水音だけが響く。


そんな静寂が少し流れた後に、憧が口を開く。

憧「…ありがとね、咲。咲が居てくれたおかげで少し気持ちに整理がつきそう」

咲「そっか、憧ちゃんのためになれたなら私も嬉しいよ」

憧「……」


咲も憧も虚空を見つめ、再び沈黙が流れる。そんな沈黙を咲は気まずく思う。

咲(どうしよう、また無言になっちゃったけど…憧ちゃんになんて声をかければいいか全然わかんないよ)

咲(私、ダメダメだなぁ…。憧ちゃんは居てくれてありがとうって言ってくれたけど…私、本当に憧ちゃんの傍に居ることしかできない)

咲(憧ちゃんは私が困っていた時、泣きそうになった時…優しくて、その時の私に必要な言葉をくれた)

咲(だから私も憧ちゃんのために何か…何か憧ちゃんに…)


咲がそんな考えを巡らせている時、唐突に憧が咲に話しかけてきた。

憧「ど、どうしよう、咲……」

憧の声は震えていた。温泉に来て少し落ち着いていたはずの声は、部屋で泣いていた時のようにぶるぶると震えていた。


咲「どうしたの、憧ちゃん…?」

そう言って咲は、虚空を見つめていた瞳を憧の方へ向ける。その瞳の先には泣き腫らして赤くなっている目に再び涙を溜めた憧がいた。


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