10:名無しNIPPER[saga]
2018/02/10(土) 12:46:26.32 ID:p6iGZwjEO
黙ってしまった杏をしばらく眺めていたが、何の返事もなさそうだと判断したプロデューサーは無言で車を発進させる。
しばらくの間会話はなかった。思い返してみれば、ここまでの会話は杏から切り出されたものだ。彼女が話さなければそうなってしまうのも自然なのかもしれない。
「……悪かったよ。想像もしてなかったから口を滑らせた。さっきまでの話は本気にしないでくれ」
「……実物見た途端にそれとか、現金すぎるでしょ。別にそういう配慮は求めてないからいいけど」
「誰だってそんなもんだよ。目の前にぶら下げられたら欲しくなるさ……そろそろ着くけど、どこに停める? 玄関の前か?」
「ん、ここら辺でいいよ。コンビニ行きたいし……」
「それなら先に言えよ。寄ったのに」
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