5: ◆XUWJiU1Fxs
2018/02/09(金) 01:58:39.65 ID:vkN8lClMo
「あれ? 飛鳥ちゃん、それ」
一人感心していると机の端に砂糖が入っていた袋のゴミがあることに気付きました。私は入れてませんし、これを使ったのは。
「苦味を受け入れたいのは山々なんだけどね。どうやらボクの味覚がそれを許さないらしい。別に逆らわなくても良いだろう?」
「要するに……砂糖は入れているんだ」
「ん、んん……」
あっ、図星だったみたい。飛鳥ちゃんは一口飲むと追加で砂糖を足す。まだ苦かったみたいだ。
「それじゃあ私も……」
これを飲み干せばオトナ、これを飲み干せばオトナ……。
「苦い……」
「そのにがさが、甘さをも引き立てるのさ」
飛鳥ちゃんがさりげなく持ってきたミルクと砂糖を混ぜてようやく飲み干せました。
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