追われてます!'
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334:名無しNIPPER[saga]
2018/08/19(日) 04:03:08.31 ID:3FrzmiYZ0

「だから、今はスタートラインなのかな」

「うん」

「こうして並んで歩けてることが、すごくうれしいの。ずっと、ずっと前から夢見てたことだったから」

 だからね、と。

「……お兄ちゃん、もう一歩近付いてもいい?」

 数秒の沈黙のあと、返事の代わりに抱き寄せる。
 すると彼女は、俺の腕の中で、幸せそうに笑う。

 その笑みは、ほかのなによりも綺麗で、愛おしいものだった。




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