331:名無しNIPPER[saga]
2018/08/19(日) 04:00:46.63 ID:3FrzmiYZ0
「おかえりー、って、なにやってんの?」
「……あ、佑希」
「おお、またいちゃついてたの……」
「いちゃついてはない」
「はいはい。夕飯の買い物行ってくるから、色惚け二人はそこどいて」
しっしっ、と手で払われる。
俺はすぐにどいたが、奈雨は頑としてどかない。
「なに? 一緒に買い物行きたいの?」
「うん、行こ」
「お、おー……」
「お兄ちゃんにおかえりって言ってもらいたくなった」
「……ばかだ。おにい、ばかだよこの子」
「佑希には言われたくないなあ」
「だから、お姉ちゃんって呼んでよ」
「佑希は佑希でしょ。ほら行こ、お兄ちゃんバッグお願い」
この二人もなんだかんだで仲良くなってきたのだろうか。
今の様子を見ても、たまに話ぐらいはするようになったらしい。
それを、俺はかなり嬉しく思っていた。
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