330:名無しNIPPER[saga]
2018/08/19(日) 04:00:19.67 ID:3FrzmiYZ0
「おかえり」
「……」
「……の、ちゅーでもしようよ」
「なんで?」
「え、だめ?」
「だめじゃないけど」
ちゃんと付き合うようになってからというもの、かなり唇を貪られている気がする。
さすがに自制くらいはしようと回数を指定すると、"ちゅー"は"キス"ではないからノーカンという謎理屈で通された。
それに、親公認だよ、実質許嫁だよ、と事あるごとに言ってくる。
だったら全て許されるというわけではなかろうに。俺が困っている様子すらも楽しまれているのかもしれない。
などと考えていると、奈雨がそろりと顔を近付けてきた。
口の前に手を出してガード。えへへばれたか、というような表情をされる。
……まあ仕方ないか、と結局本心に従って目を瞑ろうとする。
と、その瞬間、ガチャリという音が前から聞こえてくる。
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