323:名無しNIPPER[saga]
2018/08/19(日) 03:55:51.22 ID:3FrzmiYZ0
そんな言葉が飛んでくるとは思っていなかったから、思わず声を失う。
先生は私の顔を見て、何かを思ったようだった。
書類と入部届を手に、先生は席を立つ。
不意に、ドアの開く音が聞こえた。
振り向くと、部長さんが立っていた。
「なに話してたの?」
「いや、なにも」
「ふうん」
「胡依が昔はかわいかったって話をしてたんだよ」
戻ってきた先生が、部長さんをからかうように言った。
「……ちょ、ヒサシちゃん! 余計なこと言わないで!」
「今じゃこんなに生意気になって、昔のかわいかった頃が懐かしいよ」
「ヒサシちゃんのばか!」
ははは、と先生は笑う。
昔って、どれほど昔なのだろうか。中学生? それとももっと前?
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