296:名無しNIPPER[saga]
2018/08/19(日) 03:35:04.64 ID:3FrzmiYZ0
「職員室……えっと、その人とは別の話なんですけど、森実さんっていますか?」
「森実……」
「ヒサシってそうじゃなかったか?」
とソラが横から助け船を出してくれる。
たしかにそんな気もする。普段ヒサシヒサシ言ってるから覚えてないんだよな。
「多分職員室にいますよ」
学校には来ているはずだから、ヒサシのことなら「面倒くせえ……」とか言って職員室から出ないに決まってる。
「知り合いなんですか?」
なんとなく、そう訊ねると、
「知り合いっていうか……古い知人みたいなものです」
と女の子は言い、部誌の代金を置きぺこりとお辞儀をして部室を後にした。
「ああいう子、胡依先輩の好みど真ん中だろ」
とソラは言ったけれど、容姿ではなく、雰囲気だったり立ち居振る舞いのイメージが、
東雲さんではなく別の誰かに似ていると感じて、俺は何となく据わりの悪さを抱いた。
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