284:名無しNIPPER[saga]
2018/08/19(日) 03:27:17.53 ID:3FrzmiYZ0
ソラの声が少し大きかったから、急にみんな静かになる。
というより俺に注目が集まる。なんとなく緊張する。
奈雨は俺をきょとんとした目で見つめてくる。
もう既にある程度知っている人たちだしべつに隠す意味もないしな、と、
「えっと、そんな感じ──」
と言いかけてから気付く。
「──あれ……あ、付き合っては、ない、のか?」
思い返せばそういう話を一切していなかった。
好きだとは言ったけど。言われたけど。
この先もあるみたいな言い回しをされたけど。
「すっかり忘れてた」と奈雨はうんうん頷く。
「そんな大事なこと忘れたら駄目ですよ」と零華に叱られる。
「……いや、なんつーか、昨日はそれで満足だったというか」
と焦ったのかひとりでに感想のようなものがこぼれてくる。
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