202:名無しNIPPER[saga]
2018/06/29(金) 01:49:07.54 ID:CaJ2VfCb0
【文化祭 1ー7】
外に出て話をしていると、伯母さんはすぐに「明日も来るからね」と帰っていった。
零華も何も言わずともわかるほどに上機嫌だったが、一番嬉しそうだったのは伯母さんかもしれない。
しばらく奈雨を直視できないかも、と言っていた。親馬鹿が過ぎる(知ってた)。
「先輩。どうでしたか?」
頬をにへへと緩ませながら、零華は校舎の柱に身をもたれさせる。なぜか口元がめちゃくちゃ艶めいている。
「すごかったよ」
「ふふふ。そうですよね」
「内容もそうだし、衣装とか小道具もよかった」
「みんな頑張ってましたから」
「あとは、エリ……って言っていいのかわからないけど、すごく演技上手かったな」
「あの子は演劇部なんですよ」
「どうりで」
わたしもあと十センチ身長があれば……、と零華はぼやく。
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