追われてます!'
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196:名無しNIPPER[saga]
2018/06/29(金) 01:42:56.32 ID:CaJ2VfCb0

「わたし」はエリに会う前の晩はよく眠れなかった。
 けれど会うまでに睡眠を取っていたから、最中は眠たげな様子を見せていなかった(二人の会話でそういうものがあった)。
 エリと触れあっている時間を反復するように、それまでは椅子の上に置いていた人形を胸に抱えて眠るようになっていた。

 示唆的な、というと疑って見すぎかもしれないが、そうとも取れるようなシーンが連続する。

 中盤から終盤にかけて、その頻度は高くなっていく。
 エリの言動が最初の飄々としたものから段々と崩れていく。

 特にそう感じたのは物語も佳境か、という頃で、
 椅子代わりにしていた井戸の中を二人が覗き、

「もうこの井戸は長く使われてないんですよね」と言う「わたし」に、
「こういうのを見ると、もし落ちたらどうなるのかなって思わない?」とエリが珍しく真面目な反応を見せたところだった。




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