192:名無しNIPPER[saga]
2018/06/29(金) 01:40:17.42 ID:CaJ2VfCb0
場面が切り変わる。
彼女が目を覚ますと、顔を上げた方向から陽が注いできていた。
その光に誘われるままに部屋から出る。
庭(緑があるから多分そうだろう)の井戸の縁に座り誰かが本を読んでいる。
「ここで何をしているんですか」
「……何って、本を読んでるんだけど」
「わたしの家です。勝手に入られても困ります」
「そんな怪しいかなあ、アタシ」
彼女よりも背が高く大人びていて、後ろで束ねられた髪が特徴的な少女。
二人にスポットライトが当たる。隣で零華がぼそりと何かを呟いたが聞き逃した。
「まあ、あなたも座りなよ」
少女は自分の横をぽんと叩く。
怪訝な目を向けつつも、「わたし」はそれに従う。
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