172:名無しNIPPER[saga]
2018/06/29(金) 01:21:07.79 ID:CaJ2VfCb0
けどまあ、
「どこか行きましょうよ」
とは言っても、私だって少しくらいは楽しみたい。
高校初の文化祭なのと、それと、楽しませてくれそうな人が近くにいるから。
「んー、クラスの人に会うの気まずい」
「どうしてですか?」
「クラスサボってるからさー、誰かに見つかっちゃうと面目ないしー」
「はあ」
どうしてもここで寝てたいのかな。ばれないようにもう一度息を吐く。
「そういえば、なうちゃんのクラスが演劇やるらしいですよ」
「え? ……へえ、そうなんだ」
「見に行きませんか?」
「……」
模擬店に行ってもどうせ二、三店が関の山だろうと長い時間楽しめそうなものを提案したのだが、
何かを考えるように、部長さんは私から目を背けて少しのあいだ口籠った。
341Res/257.77 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20