追われてます!'
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152:名無しNIPPER[saga]
2018/05/29(火) 01:27:33.05 ID:xutan3/t0

「練習はたくさんしたけど、本番は本番だから……ね?」

「うん」

「お兄ちゃんはそういう時でも緊張しなさそうだよね」

「そう?」

「なんとなく、そんな気がする」

「じゃあそうしておこう」

「あはは、なにそれ」

 軽快な声とともに彼女の髪が風でなびく。
 ふわりと香る匂いに吸い寄せられるように、また少し近付く。

 何か話したいことがあったはずで、でも、それは今でなくてもいいのかもしれない。
 明日は文化祭で、クラス展示当日だ。

 肘掛けに置かれている彼女の手にそっと自分の手を重ねる。




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