7: ◆TOYOUsnVr.[saga]
2018/02/08(木) 01:46:05.84 ID:1k4n5Mtx0
○
アタシがテレビを見るでもなく、流し始めてから少しの時間が経ち、母は思っていたよりも早く戻ってきた。
それと同時に、とてつもない勢いでカーテンが開け放たれる。
わけがわからず、呆気にとられているアタシをよそに母は「加蓮!」と叫んだ。
おそらく涙を流したせいであろうか、母の顔は化粧が崩れてぐちゃぐちゃだ。
「加蓮」
母がアタシを力いっぱい抱き締める。
大丈夫、何言われたって驚かないよ。
心の中で呟いて、母の次の言葉を待った。
「治ってきてるんだって!」
時が止まったような気がした。
55Res/34.59 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20