北条加蓮「運命的、あるいは作為的」
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32: ◆TOYOUsnVr.[saga]
2018/02/08(木) 02:07:04.34 ID:1k4n5Mtx0



結果が記された書類をトレーナーが持って来るのと同じくらいに、レッスンルームにアタシをスカウトしてくれた……アタシの策略にはまってくれたあの男が入ってきた。

「お疲れ様です。丁度、終わったみたいですね」

言動から察するに、アタシの測定の結果を見に来たというところだろう。

ああ、ああ。

アタシ、バカみたいだったなぁ。

何の能力もないのに、ちょっと人より見てくれがいいってだけで、アイドルになれる、って一人で舞い上がって。

きっと幻滅される。

身体能力の測定だけで息が上がるような者はお呼びでないだろうし。

ただただ俯くしかなかった。



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