69:名無しNIPPER[saga]
2018/02/06(火) 02:19:34.49 ID:kLIsZwOI0
下ろされ、BNKRGは距離をとった。
死ぬ?TISが?
なんのことかわからなかった。
一人ぼっちのTISと、愛護センターで孤独であったBNKRGと姿が重なった。
このまま死ぬまで猫でいるなら、彼女を一人にして出ていくわけにはいかない。孤独死させてしまう。
BNKRGは、もうすぐTISが死んでしまうならもう少しだけここにいるべきか、と思った。
もはや戻れる場所などない。
それに人間の姿に、元の姿に戻る時間はとっくに過ぎているだろう。
ならば目の前の憐れな女性の最後まで寄り添い、支え少しでも罪を償う。
それが与えられた贖罪なのかもしれない。
TISはいつの間にか寝る準備を終え、ベッドに腰かけていた。
もう寝るのだろう、BNKRGがベッドへ乗ると愛おしげに頭を撫で、ベッドスタンドの明かりを消し横になった。
BNKRGもベッドの脇に体を丸め、目を瞑った。
夜の帳が下りてきた。
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