【クッキー☆】『猫になったBNKRG』
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41:名無しNIPPER[saga]
2018/02/06(火) 02:02:00.07 ID:kLIsZwOI0
「動物愛護センターだ!」

「えっ…」

血の気が引いた。今はただの猫だ。
以下略 AAS



42:名無しNIPPER[saga]
2018/02/06(火) 02:02:33.12 ID:kLIsZwOI0
「よう、猫のねぇちゃん。どうした」
「わっ」

背後からいきなり体を触られて見つからない程度に飛び上った。
背後に見覚えのある、おそらく先程のGOの群れに所属していた猫が3匹ほどいた。


43:名無しNIPPER[saga]
2018/02/06(火) 02:03:00.26 ID:kLIsZwOI0
「な、なによ」
「この辺にぃ、いい抜け道と隠れ家あるらしいっすよ。行きませんか?行きましょうよ」
「え、でも私は群れには」
「群れ?何のことだゾ?これは群れとかGOとかの意志じゃなくて……見ず知らずの困った猫を助けようとしてるだけだゾ」
「群れって何のことかMURさん分かりますか〜?」
以下略 AAS



44:名無しNIPPER[saga]
2018/02/06(火) 02:03:41.50 ID:kLIsZwOI0
「テメーふざけんなよ!こんなことしてタダで済むと思ってんのかよ!」
「あああああ!」

逃げる最中も道端で猫が捕まっている。相当猫の数が多いようだ。
裏道を抜け、階段を飛び上がり、廃ビルの3階から飛び降り、看板の上に着地した。
以下略 AAS



45:名無しNIPPER[saga]
2018/02/06(火) 02:04:14.55 ID:kLIsZwOI0
「KMRも走って疲れただろう」
「疲れましたね…」

息せき切っていると案内してくれた3匹のうちの一匹、焦げ茶色の猫がこちらを見ている。
気づいて振り向くとすぐに視線を逸らした。
以下略 AAS



46:名無しNIPPER[saga]
2018/02/06(火) 02:04:45.79 ID:kLIsZwOI0
近づく、すぐ振り返り視線をそらす前に言う
「何よ」
「ファッ!?」
「早く言っちゃいなさいよ、静かにしなきゃ見つかっちゃうんだし」
「お前の事が」
以下略 AAS



47:名無しNIPPER[saga]
2018/02/06(火) 02:05:28.53 ID:kLIsZwOI0
お前の事が」
「うん」
「お前の事が好きだっオォン!」

突然焦げ茶色の猫が突撃してきた!?
以下略 AAS



48:名無しNIPPER[saga]
2018/02/06(火) 02:06:01.28 ID:kLIsZwOI0
猫たちの騒ぐ声が一瞬聞こえ、BNKRGは跳ね飛ばされたまま看板の隙間から落ちる。
死ぬ、そう思った瞬間脚で受け身をとれた。いや、これは徐々に猫に近づいているのかもしれない。
玄関にゴミが散乱している廃ビルだったのも救いだった。


49:名無しNIPPER[saga]
2018/02/06(火) 02:06:28.54 ID:kLIsZwOI0
だが着地の瞬間足を滑らせてしまった。人間がこちらを向いた。音で気づいたのだ。
逃げなければ。そう思おうにもなかなか足が滑って動かない。
網がかぶせられた。


50:名無しNIPPER[saga]
2018/02/06(火) 02:06:57.12 ID:kLIsZwOI0
「お前はそっち押さえろ!」
「人間に勝てるわけないだろ!」

次々と人間がきた。網の上から固いものがぶち当たる。蹴りつけられた、気づいたのは視界が開けた一瞬後だ。
暴れつつ抵抗した、しかし地の力が違いすぎる。


51:名無しNIPPER[saga]
2018/02/06(火) 02:07:35.44 ID:kLIsZwOI0
ハッとした。愛護センターの人の向こう側にKNNが見えた。
家から出るところだ。すみませんの言葉と共に何度も頭を下げていた。
助けて!何度も叫ぶが、こちらからは猫の鳴き声が響くばかりで届かない。
まさか、私を探しに?私がいつまで経っても帰らないことに業を煮やしたのか?
拉致されたのではないかと近所に聞きこんでいるのかもしれない。いつもなら勤務時間なのに?欠勤……?
以下略 AAS



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