36:名無しNIPPER[saga]
2018/02/06(火) 01:59:30.08 ID:kLIsZwOI0
疲れた。ついさっきまで走って止まり、走っては止まりの繰り返しだったので当たり前だろう。お腹も空いている。
ホカホカのご飯が食べたい。お風呂で汗を流したい。温かいベッドで寝たい。そう思っても飼い猫にならない限り出来るはずがない。
今までなんでもない、当たり前の事が素晴らしい事だった。
そうか、と心の内で手を鳴らす。食糧問題も野良猫には重要な悩みなのかと今更になって気づく。
BNKRGは疲れて公園の茂みに入った。今は腹よりも走り回った眠気の方が勝っている。ここなら、安易に見つかることもないだろう。
猫ちゃんのお墓、作っておけばよかったな、とBNKRGは深く後悔した。猫の骨はいままで燃えるゴミに混ぜて勝手に捨てていた。供養されただろうか、おそらく答えはNOだ。
丸くなった。布団が恋しい。そのまま目を閉じた。
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