【クッキー☆】『猫になったBNKRG』
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33:名無しNIPPER[saga]
2018/02/06(火) 01:58:00.82 ID:kLIsZwOI0
「ん?」

一人がリビングの窓に近づく。
咄嗟に茂みに隠れた。窓が開かれる。

以下略 AAS



34:名無しNIPPER[saga]
2018/02/06(火) 01:58:28.05 ID:kLIsZwOI0
BNKRGはその場を離れた。
居づらくなった。あのままパーティーに割って入って保護してもらってもさらに自分がみじめになるだけだ。
BNKRGを追っていた猫たちは何処にもいなかった。撤収したのかもしれない。
日はとうに暮れ、公園の明かりが街路樹を照らしていた。


35:名無しNIPPER[saga]
2018/02/06(火) 01:59:03.46 ID:kLIsZwOI0
何故犬猫は食べてはいけないのだろうか。今更になってBNKRGは思った。
頭がいいから?いや、ブタもガチョウも犬より頭がいいという話を聞いたことがある。
菌が多くて食中毒になるから?なら貝類のカキはどうなる?毎年少なからず食中毒が起きている。
倫理的、道徳的な問題?倫理とは何?道徳とは何?
頭がこんがらがってきた。自分らしくない。くよくよ悩む性格ではないのに。
以下略 AAS



36:名無しNIPPER[saga]
2018/02/06(火) 01:59:30.08 ID:kLIsZwOI0
疲れた。ついさっきまで走って止まり、走っては止まりの繰り返しだったので当たり前だろう。お腹も空いている。
ホカホカのご飯が食べたい。お風呂で汗を流したい。温かいベッドで寝たい。そう思っても飼い猫にならない限り出来るはずがない。
今までなんでもない、当たり前の事が素晴らしい事だった。
そうか、と心の内で手を鳴らす。食糧問題も野良猫には重要な悩みなのかと今更になって気づく。
BNKRGは疲れて公園の茂みに入った。今は腹よりも走り回った眠気の方が勝っている。ここなら、安易に見つかることもないだろう。
以下略 AAS



37:名無しNIPPER[saga]
2018/02/06(火) 02:00:06.61 ID:kLIsZwOI0
BNKRGは秋が嫌いだ。それは姉のRUがいなくなった季節でもあるからだ。
家族の姿が脳裏に映る。いなくなったRU、毎朝元気に出勤するSNNN、優しく、BNKRGを受け入れてくれるKNN。
会いたい。寒さが目に染みたのか、一度目をこすってため息をついた。



38:名無しNIPPER[saga]
2018/02/06(火) 02:00:37.49 ID:kLIsZwOI0
少しの間眠っただろうか。不意に揺り起こされた。
欠伸をしながらBNKRGは目を開けた。

「な、何よ」
「やべぇよやべぇよ」
以下略 AAS



39:名無しNIPPER[saga]
2018/02/06(火) 02:01:03.52 ID:kLIsZwOI0
「アイツらが来たから……」
「何よアイツらって」
「あく逃げろよ」

茂みから別の声がした。どこかで聞いたことあるような気がしたが、どこだったか。
以下略 AAS



40:名無しNIPPER[saga]
2018/02/06(火) 02:01:32.70 ID:kLIsZwOI0
「一体何なのよ……」

茂みから顔をのぞかせた。
公園内は別段変わった様子はない。
だが公園の外に車が駐車しようとしていた。
以下略 AAS



41:名無しNIPPER[saga]
2018/02/06(火) 02:02:00.07 ID:kLIsZwOI0
「動物愛護センターだ!」

「えっ…」

血の気が引いた。今はただの猫だ。
以下略 AAS



42:名無しNIPPER[saga]
2018/02/06(火) 02:02:33.12 ID:kLIsZwOI0
「よう、猫のねぇちゃん。どうした」
「わっ」

背後からいきなり体を触られて見つからない程度に飛び上った。
背後に見覚えのある、おそらく先程のGOの群れに所属していた猫が3匹ほどいた。


43:名無しNIPPER[saga]
2018/02/06(火) 02:03:00.26 ID:kLIsZwOI0
「な、なによ」
「この辺にぃ、いい抜け道と隠れ家あるらしいっすよ。行きませんか?行きましょうよ」
「え、でも私は群れには」
「群れ?何のことだゾ?これは群れとかGOとかの意志じゃなくて……見ず知らずの困った猫を助けようとしてるだけだゾ」
「群れって何のことかMURさん分かりますか〜?」
以下略 AAS



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