2:名無しNIPPER[saga]
2018/02/06(火) 01:34:11.38 ID:kLIsZwOI0
寒さで手袋が凍り付く。頬を撫でると、つるりと滑った風が表面を薄く薙いでいった。
昨日雨が降ったからか、通学路には所々水たまりができていた。BNKRGは行き返りの憂鬱さと寒さに顔をしかめた。
ほんの10日前まではまだ夏だったが、今年は寒波が早く、8月中旬にはすっかり秋の風に変わっていた。寒い地方である事が肌寒さに拍車をかける。
今夜は猫鍋にしよう。密かに決意する。
「あっめあっめふっれふっれかあさんがー」
小学生(?)が歌い、それを見守る男は煙草をふかしている。通学路は今日も平和でいい天気だ。
二人は通学途上、昨日のテレビ番組の話に花を咲かせていた。
BNKRGは勿論、グロテスクな番組ばかり見ている。
「で、下の方は上の子たちに潰されて圧死しちゃうんだって〜ホントかわいそう」
「そんな・・・」
「ま、自然の摂理っていうか下剋上っていうか?そんな感じの奴よ?フフン」
嬉々として話すBNKRGにPSRは頬を緩めていた。
彼女が目の前に立つまでは。
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