【モバマス】琥珀色のモラトリアム
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52:名無しNIPPER[sage saga]
2018/02/03(土) 00:54:20.55 ID:vBuyWfgt0
宴のあと、ボクは例によって事務所の屋上の特等席に佇んでいた。空には微かに雲がかかり星の光を遮っているが、それでも構わないと言うように白の絵の具をひと雫落としたような月が己の存在を主張している。

「フフッ、やれば出来るじゃないか」

天上の演出家も時には空気を読むらしい。そんな傲慢な批評家を気取りたくなるくらいには、この朧月夜は美しく見えた。


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