5:名無しNIPPER[saga]
2018/02/02(金) 13:35:43.09 ID:waCKbWuD0
【事務所〜トレーニングルーム】
P「・・・」
・・・サンドバッグを延々と叩く。最近色々ありすぎて嫌になるわ。クソが。考えがまとまらねえ
ここはトレーニングルームという名目ではあるが、営業で苛ついた時にためにサンドバッグ君が用意されている。アイドルは基本立入禁止だ。
そういうの見せちゃまずいからね。・・・一定のペースで延々と左ボディからのコンビネーションをうつ。・・・やってた時はこれが一番得意だった。
ちなみに部長はこのサンドバッグ君によくハイキックしてるのを見かける。・・・スーツのままで
???「・・・荒れてますねえ。P君」
・・・誰だ?・・・振り返ると見知ったアイドルがいた
P「あ、菜々さん。お疲れ様です」
菜々「・・・あの、さん付けはやめてもらえると、菜々は17歳なので」
安部菜々さん。俺が入社して最初に話したアイドルだった。初めて会った時からお世話になっていて、今も少し交流がある
P「お疲れ様です。・・・あの、何か?ここにアイドルが来るのはよろしくないのでは」
菜々「いえね。ちょっとお話が耳に入ったもので。まあ愚痴でも聞いてあげようかなあと思いまして」
P「すいません。お気遣いいただいて」
菜々「いえいえ〜。可愛い後輩のためですよっ!」
・・・手振りが完全におばちゃんのそれなんだよなあ
菜々「・・・泰葉ちゃんのことは聞いてます。あと美優ちゃんと心ちゃんが飲みに行った時の話をきいてそのあたりも多少」
菜々「・・・でも今の状態は関係ないですね?それだけだったらあまり変わりませんし」
・・・ほんとこの人は聡い。年もそんな変わらないはずなのに、あ、17歳だったわ。
P「・・・大丈夫ですから。叩くのに戻っていいですか?」
とりあえずサンドバッグ叩きに戻ることにする。
菜々「・・・一ノ瀬志希ちゃん」
P「!?」
菜々「・・・当たりですか。菜々のプロデューサーさんがスカウトした子ですけど、今はP君が担当してるそうで」
・・・なるほど。じゃあこの人はわかるだろうな。そして本当のお節介だ。偽物の俺とは違う
菜々「・・・菜々で良ければ、お話聞きますよ?」
P「・・・超プライベートな事なんで勘弁してもらっていいですか?」
菜々「・・・じゃあ菜々からアドバイスです。仕事にプライベートを持ち込みすぎるのはいけませんよ?」
菜々「まあ、おそらく何かあるんでしょうけども、菜々に触れてほしくないレベルの何かが。じゃなかったらP君こんなんになりません」
菜々「・・・いっそのこと、ビジネス相手として割り切った方がいいと思います。そういう偏見を捨てて仕事してください」
・・・やっぱこの人すげーわ。なんか考えがまとまった・・・お嫁にしたいアイドル第2位の実力は伊達じゃない
P「・・・ありがとうございます菜々さん。ちょっと気が晴れました」
菜々「お役に立てて何よりです」
P「・・・ついでなんで仕事の話を。今度悠貴と一緒に仕事してもらっていいですか?スケジュール開いてるのは確認してるんですけど」
菜々「ええ、もちろん!どんとこいです!悠貴ちゃんとはお仕事したことありますしね!」
P「いやあ、助かりましたよ。地区別でその街の坂を全部走り抜けられるかって言う番組企画なんですけど。悠貴の番でして」
菜々「・・・え?」
P「悠貴のペースに合わせてくれそうな人がいなくって困ってたんですよ。その点菜々さんなら安心ですし?」
菜々「あ、いや、その、菜々はですね・・・」
P「ほら!17歳ですからね!」
菜々「・・・そ、そうですよね!菜々は17歳ですからフレッシュに走りますよ!キャハッ☆」
・・・ありがとう菜々さん。そしてごめん。まあ二人同時に走らなくていいし?触れられたくないところに触れたせいってことで、・・・がんばって
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