15: ◆XkFHc6ejAk[saga]
2018/02/02(金) 20:41:00.52 ID:tFwOjaKn0
少女「あら、おはよう。よく眠れた?」
少年「……まあね。それより……はい!」
少年(僕は彼女にそっと砂時計を渡す)
16: ◆XkFHc6ejAk[saga]
2018/02/02(金) 20:43:08.95 ID:tFwOjaKn0
少年(広場では住人が集まり、皆が祝福してくれた)
少年(僕らには十二歳になった証として、草の冠が渡された)
少年(皆の拍手が照れくさい。でも、嬉しくてつい笑ってしまう)
17: ◆XkFHc6ejAk[saga]
2018/02/02(金) 20:45:38.51 ID:tFwOjaKn0
少年(例の洞窟は、村から少し離れた場所にある)
少年(……何だろう、寒さが和らいだ、と言うより)
少年(……空気が揺らいでる?)
18: ◆XkFHc6ejAk[saga]
2018/02/02(金) 20:50:33.70 ID:tFwOjaKn0
少年(ようやく、奥までたどり着いた)
少年(小さな池がある。エメラルド色の綺麗な水だ)
少年「……!」
19: ◆XkFHc6ejAk[saga]
2018/02/02(金) 20:52:35.16 ID:tFwOjaKn0
少女「えっ……」
村長「村の命全てが、この氷から生み出されている」
村長「そして、我々が死ぬと……その命はこの氷へと還元されるのだ」
20: ◆XkFHc6ejAk[saga]
2018/02/02(金) 20:54:17.91 ID:tFwOjaKn0
少年「……」
少女「……ぐすっ」
少年「……泣かないでよ、少女」
21: ◆XkFHc6ejAk[saga]
2018/02/02(金) 20:55:21.00 ID:tFwOjaKn0
少年(僕らはいつもの釣り場に戻った)
少年(もう日は暮れている。此処なら人は来ない)
少年(僕らは無言で、岩の上に座った)
22: ◆XkFHc6ejAk[saga]
2018/02/02(金) 21:00:27.06 ID:tFwOjaKn0
少女「私達も、あの星みたいに小さな存在なのね」
少年「……うん。そうだね」
少年「大人になるって、どういう事なんだろうな」
23: ◆XkFHc6ejAk[saga]
2018/02/02(金) 21:11:14.70 ID:tFwOjaKn0
トプ……
少年「……えっ!?」
少年(ど、どうなっているんだ!?)
24: ◆XkFHc6ejAk[saga]
2018/02/02(金) 21:13:03.63 ID:tFwOjaKn0
少年「ごめんね、また泣いちゃった」
少女「ううん、嬉しい時には泣いてもいいのよ」
少年「僕もさ、君と一緒なら消えてしまっても良いんだ」
25: ◆XkFHc6ejAk[saga]
2018/02/02(金) 21:27:45.47 ID:tFwOjaKn0
少年(村からかなり離れた所に、駅員が居ない無人駅が存在する)
少年(当然、村の人間が此処まで来る事は無い)
少年(僕も名前を知っているだけだ)
32Res/22.02 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20