少年「薄氷の僕ら、無人駅」
1- 20
23: ◆XkFHc6ejAk[saga]
2018/02/02(金) 21:11:14.70 ID:tFwOjaKn0
トプ……

少年「……えっ!?」

少年(ど、どうなっているんだ!?)

少年(魚達が光に包まれて、宙に浮かび上がったぞ!)

少年(いや、宙を泳いでいるのか……!)

少女「奇跡だわ……綺麗……!」

少年(淡く揺らぐオーロラと、尾を引きながら白く輝く流星群)

少年(宝石のように光りながら、僕らの頭上を舞う魚)

少年(なんて綺麗なんだろう)

少年(まるで、僕らは)

少女「ねえ少年」

少年「ん?」

少女「まるで私達、この瞬間のために生きてきたみたいね」ニコ

少年「……僕も今、そう思ったんだ」ニコ

少女「きっと、命って消えてしまうからこそ美しいのね」

少年「うん。終わりがあるから、皆一生懸命生きてるんだろうね」

少女「でもね、少年」

少年「?」

少女「私はあなたと一緒なら、消えてしまっても良いと思うのよ」ニコ

少年「――!」

少年(あれ、何だろう)ポロ

少年(どうして僕は泣いているんだ?)

少年(悲しくなんて無いのに)

少年(ああそうか、僕は)

少年(感動しているのか……!)


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
32Res/22.02 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice