10:名無しNIPPER
2018/01/31(水) 23:12:46.40 ID:DWbRssyX0
「身欠きにしん。実家から送ってきた」
確かにこれは、日本酒の力強さにも負けないような存在感が確かにあります。一つまみしたい衝動を必死に抑えながら、戸棚からお箸を二膳、お皿を二つ用意して、準備は完了。あとは提督の仕事終わりを待つだけ。
と、そこでこんこん、扉がノック。
「飛龍と蒼龍です」
黄色いほうの声だった。提督が応えをすると、相変わらずの軽さで扉が開く。
「あ、赤城さんいた。やっぱり」
「あー、なんですかそれ」
もう、ずるいなぁ一人だけとでも言う風に、蒼龍がこっちへやってくる。説明してわかるだろうか。二人とも生まれは北ではないはずだったから。
「酒の肴よ。二人も、呑む?」
ちらりと視線で示した先には、テーブルと二つの椅子。一本の日本酒。切子のグラスも二つ並んでいる。
顔を見合わせる緑と黄色。この二人が日本酒を飲まないことを私は知っている。ビールですら一舐めして顔を顰めるのだから、当然の話だ。また別の機会に、今度はきちんと缶チューハイを用意してあげないと。
ごめんなさいね、と心の中で謝って、「また今度呑みましょうね」と二人を送る。
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