モバP「アイドルにサスペンスドラマの犯人役のオファーだって!?」
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58: ◆P4gW9oKees
2018/02/05(月) 00:56:50.93 ID:T9EMtrbA0
と、ここで2度目の誤算がありました。

後ろからガサガサと音が聞こえたので振り向くと木の陰から誰かがこちらを見ていました。

「っ!」

私が振り向いたことに気づいたその人は逃げ出しました。

まずいです…。私にはまだやらなければいけないことがあるのに…。

そう思った私はその人を全力で追いかけました。

「あっ」

しばらく追いかけていると、その人が木の根っこに足をひっかけて転んだので、私はすかさずスコップを頭にたたき付けました。

「うっ……」

よほど強くたたいたためか、今度は一発で動かなくなりましたがまだ息があるようです。

改めて顔を確認すると、彼女は合同合宿相手の料理部の人でした。
そして手には、私が2人目の彼女に渡したはずの手紙を持っていました。

なるほど。2人目の彼女が落とした手紙をこの人が拾ってしまい、何らかの手違いでこの人も林に来てしまったのでしょう。

しかし、姿を見られてしまった以上仕方がありません。
この人も生かしておくわけにはいきませんが、工程が1つ増えてしまいました。

あらかじめ考えてあった工程は「みじん切り」「こねる」「焼く」の3つです。
「焼く」はこの後使うので、今使うわけにはいきません。

そして、思いつきました。
今から追加できる工程は「成形」。

これを思いついた私は急いで準備に取り掛かります。
まずはこの人を生かしたまま、手足を縛って動けないようにし、ついでに口も縛って声を出せないようにしました。
さらに、目印となる大きな木の近くまで運んで土をかけ、ハンバーグの形に「成形」をしました。
土の中は温かいですから、生きているうちはこれで体温が保たれるはずです。

次は、倉庫から台車を持ってきて、先ほど殺害した彼女の身体を、土や枯れ葉と一緒に合宿所まで運びます。

そして、普段は使われていない地下のホールに運び込み、その真ん中に遺体を置き、再び土や枯れ葉をまみれさせておきます。
ついでに自分の身体についた土や葉っぱや折れ枝も遺体の上に落としておきました。
その後、ホールに置いてあるホワイトボードに「ツギノ チョウリバハ タテモノノ ソト」と書きなぐっておきます。

最後に仕上げです。
用意しておいたレシピ本から「ハンバーグ」のページを破って、遺体の上に乗せました。

後は、食堂兼調理室に行き、そこの黒板に「ツギノ チョウリバハ コノタテモノノ ドコカ」と書きなぐっておくだけ。

これでやっと、全ての下ごしらえは終わりました。


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